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日本と海外のM&Aに違いはある?

日本と海外のM&Aに違いはある?

グローバル経済の時代を生き残る戦略として不可欠と言えるM&Aですが、日本国内での普及は今ひとつ立ち遅れている観があり、海外への展開に関しても決して高い評価を得ているとは言えません。
実質的にM&Aが浸透し始めたのは20世紀末、バブル経済の破綻を迎えた後の海外巨大資本の参入に対抗する手段としてのことです。
M&Aによる乗っ取りや買収という言葉自体にネガティブなイメージを持つ日本人は多く、ブームを迎えているとはいえうまく活用されているとは言い難い面もあります。
徹底的な合理主義を貫く海外企業のM&Aと義理人情から逃れられない日本人気質との違いも取り沙汰されています。
宗教観や文化に帰結する部分が多々あり、良し悪しを論ずることはできません。
違いは違いとして認識し、生き残るためにどうすべきかを考えていかなければなりません。

 

スピード重視のアメリカのM&A

アメリカほどスピード感を大切にする国は無いのではないかというほど、娯楽施設や映画ドラマの展開を含めあらゆる面にスピードが重視されています。
絵画やアート作品にしても同様、詰め込まれたモチーフは、間を重視し余白を美とする日本文化とは対極にあるとも言えます。
ビジネスにおいてもっとも大切なことはスピード感、アメリカでは社会に出る前から、そう叩きこまれます。
スピードのある展開のためにM&Aは必須アイテム、なぜならばやりたい事業を展開させるためにこれほど合理的な方法はないからです。
ゼロから創り上げる設備投資と手間暇を省いた事業展開を可能にするM&Aは、買収と売却を繰り返すことによってひとつの企業を、実業家を成長させる方法に過ぎません。
一時的な成功や失敗は経験であり、ごく当たり前のビジネス戦略なのです。
M&Aによる撤退時のキャピタルゲインさえ、経営者のサクセスストーリーとして語り継がれるのがアメリカなのです。

 

国のバックアップもある中国のM&A

巨大な労働力と市場を誇る中国経済も翳りが見え始めたと言われて久しいのですが、衰えない元高はM&Aを海外展開するには好材料となっています。
今を旬とばかりに展開させているM&Aへの、中国政府による投資額は2014年で850億ドル以を超えています。
その後も制度改革などが進み、政府によるバックアップ体制はいっそう整いつつあります。
スウェーデンの自動車メーカー「ボルボ」の買収や日本の自動車部品メーカー「日興電機工業」を買収などはほんの一例であり、国の後ろ盾を受けた積極的な戦略は今なお続いています。

 

グリーンフィールド投資とバブル崩壊

日本のビジネス界においてはグリーンフィールド投資という方法が一般的でした。
ゼロから創り上げていくという考え方は第二次大戦後の復興にはもっとも適した方法であり、松下幸之助や本田宗一郎など偉大なパイオニアを生んだことも事実です。
しかしながら、時代は移り、バブルを経て以降の経済界はグローバル化を余儀なくされ、特化した技術やノウハウだけでは生き残れなくなったのです。
高い技術と忍耐力こそ日本企業の売りではありますが、交渉力の弱さとスピード感に欠ける部分も否定できません。
日本においてM&Aがなかなか浸透しない理由でもあります。
バブル崩壊の象徴的事象であった1997年の北海道拓殖銀行破綻を機に、日本国内でも制度改革が行われさまざまなビジネス戦略が試みられるようになりました。
その中で日本企業におけるM&Aのいくつかの成功事例もあります。

 

日本たばこ産業の世界戦略の成功

1999年アメリカのRJレイノルズカンパニーを買収した日本たばこ産業は、デザインの統一により徹底したブランド化を図り世界3位の企業へと躍進しました。
大いなるシェアの拡大と、レイノルズカンパニーの持つキャメルやラッキーストライクなどの知名度に加え国産のセブンシリーズの知名度を融合展開させ、徹底的なブランド化を図ったことが成功の秘訣とされています。
こだわりと合理性という日本的戦略と欧米主義が見事に融和した成功例と言えます。

 

日本電産のM&A

日本企業の中でも特筆されるM&Aを得意とする会社が日本電産です。
赤字経営の会社を次々と傘下に収め、黒字化して資本を膨らませてきました。
その秘訣は必要以上に関与せず援助するということ、人を信頼し、共存共栄を図るということです。
多くの傘下会社はその心意気に感じていると言われます。
信頼関係によるM&Aは欧米のM&Aとの大きな違いと言えます。

 

文化と歴史の違いによるM&Aの普及

日本におけるM&Aは日本電産の成功とその他の企業の数多くの失敗も含めて、日本の文化と歴史に由来します。
日本文化は性善説に基づく共存共栄の上に成り立っているといっても過言ではありません。
対して奪い合いを繰り返してきた大陸の文化は今がすべてのひとり勝ち社会。
勝つことが正しいとされる傾向にあります。
アメリカにおける資本の大半を握っているのは1割の富裕層と言われるのがその由縁です。
勝つためにスピードが重視されるのは当然のことで、情に左右されることのない決断が必要です。
共同体的な日本気質は全体的なレベルアップにもつながり、肯定的な面も多くありますが、逆に組織の名誉を守るために少数意見が封じ込まれてしまう危険性も否定できません。
隠ぺい体質や偽装工作が行われてきた由縁でもあります。

今後、洋の東西を問わず、日本的な感覚と欧米式の徹底した合理性との融合によるM&Aの発展が望まれます。

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